ニュース記事を学習したAIを用いたインスタレーション
大量のニュース記事を学習したAI(人工知能)が内包する、潜在的な未来を顕在化するインスタレーション。
昨今、VR(仮想現実)が話題を集める一方で、オルタナティブ・ファクト、フェイク・ニュースといった言葉が象徴するように、実世界の中でも現実と虚構の境界が溶けていくような出来事があります。本作品は、「過去」のニュースを学習した言語の確率モデルをもとに、近い「未来」に起こりうる架空のニュースを生成することで、不確かな「現在」に光をあてることを試みました。学習データの一部に、「CD-毎日新聞データ集 2016版」を使用しています。
スクリーンに映し出された3次元空間内には、意味上の距離をもとにマッピングされた無数のニュース記事が表示されています。Twitterから刻々と流れ込んでくる新しいニュースは、この3次元空間内にマッピングされます。同時に、それらの意味的な近傍や別のニュースとの合間の空間から、新しい文章=新しいニュースが生成されます。
AIが単なる数字の列から無限に近い多様な文章を生みだすことに着想を得たこの作品は、言語モデルの広大な高次元ベクトル空間に埋まっている「すでにある」のに「まだ存在しない」ニュースを、現に起きているニュースをもとに掘り起こしていくプロセスとも言えます。
本作品は、こうした「ありえたかもしれない」「ありえるかもしれない」ニュース群によって、鑑賞者にとっての現実と虚構、過去と未来の境界を揺るがしていくことでしょう。
本作品の技術解説は下記リンクにてご覧いただけます。
Date | Title | Place |
2017/5/27–2018/3/11 | オープンスペース2017 未来の再想像 | NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] |
Nao Tokui (Qosmo, Inc.)
Shoya Dozono (Qosmo, Inc.)
Taeji Sawai (Qosmo, Inc.)
Yuma Kajihara (Qosmo, Inc.), Robin Jungers (Qosmo, Inc.)